癌の予防について 3

ガン細胞発生のリスクをあげる可能性があるもの

動物性脂肪、ヘテロサイクリックアミン(肉を高温で調理するとできやすい化学物質)、多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ:炭焼きやスモークした食品に多く含まれる化学物質)ニトロソ化合物(加工食品などに多く含まれる化学物質。

また、唾液中の亜硝酸(あしょうさん)や亜硝酸塩が、タンパク質に由来する二級アミンという物質と体の中で化学反応を起こすことによってもできる)

リスクを下げる可能性があるものとして、

食物繊維、大豆、魚、n−3系脂肪酸、カロテノイド、ビタミンB2、B6、葉酸(ようさん)、B12、C、D、E、カルシウム、亜鉛、セレン非栄養性植物機能成分(例:アリウム化合物、フラボノイド、イソフラボン、リグナン)等があげられていて、さらなる研究データの蓄積が求められています。

ある種のウイルスや細菌の持続感染も、がんのリスクをあげることがわかっています。

B型やC型肝炎ウイルスは肝臓がん、ヒト・パピローマ・ウイルスは子宮頸がん、ヒトT細胞性白血病リンパ腫、ウイルスは成人T細胞性白血病や悪性リンパ腫の原因ウイルスであることがわかっています。

また、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染は、胃がんのリスクを確実に高くするとIARCによって評価されています。

ただし、これらのウイルスや細菌の持続感染者のすべてががんになるわけではありません。

なぜある人はがんになり、他の人はならないのか、遺伝的な要因を含めてその違いを知り、感染者のがんリスクを軽減するための方策を見いだす研究が重要です。

さらに、ある種の化学物質、混合物、放射線や紫外線などの物理環境、あるいはホルモン剤や化学療法剤などの薬剤には人への発がん性があることが、職業や環境汚染等により多く
暴露した人たちの観察から示されています。

これら既知の発がん物質に対しては、排除や暴露量の制限等、法律などにより規制されることが前提になります。しかしながら医療用の放射線や薬剤については、それを用いることによる有益性とのバランスでの判断が必要になります

(引用:国立がんセンター がん情報サービス)


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